うつ病、ひきこもりを治す為に病院にいくメリットってあるの?
前回の記事「うつ・ひきこもりから脱却する為に重要だと感じること」に記載したとおり、今回の記事ではうつ病やひきこもりを治す、脱却する為に病院を利用するメリットについて記載していこうと思う。
前回の記事でも記載したが、うつ病やひきこもりの初期というのは病院に行くことに抵抗を感じてしまう人というのは少なくないと思う。(その心理などについては前回の記事で具体例も紹介しているので、興味のある方はそちらに目を通してほしい)
だがうつ病やひきこもりの初期にしろ、中期といわれる回復期にしろ、病院にかかるメリットは非常に大きいというのが15年以上うつ病とつきあってきて感じる感想だ。
ではそのメリットについて具体的に記載していこうと思う。
病院にかかるメリットについて
うつ病やひきこもりといったケースで病院にかかる場合にお世話になるのは主に精神科、心療内科といったところになるだろう。
風邪と違って健康な方の場合お世話になることもあまりなく、これらの科にお世話になること自体に抵抗を感じる方も少なくないのではないだろうか?
しかし安心して欲しい。ストレスの多い現代社会ではうつ病やひきこもりといったケース以外にも多くの方が精神科や心療内科を治療の為に訪れている。
病院によっては個人のプラバシーへの配慮を入念に実施したり、よりリラックス出来るよう待合スペースに工夫したりしているところもあるので、ぜひ自分にあった病院を探してみて欲しい。
少し話がそれてしまったが、15年以上うつ病やひきこもりとつきあってきたおやじの実体験として、病院にかかる大きなメリットは以下のようなものがあると感じる。
- 専門医からうつ病であるかどうかの診断をうけることが出来る。
- 治療の為に多角的なアプローチが必要とされるうつ病に対して薬物治療などを受けられる。
- 睡眠導入剤などの処方により、基本的な生活リズムを整え維持する補助を受けられる。
- 自立支援や精神障害認定といった経済的な支援を受けられる。
1.専門医からうつ病であるかどうかの診断を受けられる
病院にかかれば当然精神科や心療内科の専門医からうつ病かどうかの診断を受けることが出来る。この点で大きなメリットがあるのは主にうつ病の初期の方で、まだ診断を受けていない方や、うつ病を受け入れられていない方、病院に行くか迷っている方などになるのではないかと思う。
なぜ診断を受けることがメリットになるかというと、「俺はうつなんかじゃない!」と自分の中で抱えて耐えてる人にとっては、専門医から「あなたはうつ病ではありませんね」といった診断はとても救いになると感じるからだ。(←実体験)
また仮にうつ病だと診断されたとしても、診断された本人にとってはその時点では不本意かもしれないが、早期にうつ病との診断をうけることで早期の治療に入れるだけでなく、一人で悶々と悩み抱えている時間を終えることが出来るからだ。
2.治療の為に多角的なアプローチが必要とされるうつ病に対して薬物治療などを受けられる
うつ病の治療には大きく分けて4つの種類があると言われている。
専門用語的になってしまうが、「休養」「環境調整」「薬物治療」「精神療法」と言われるものだ。
おやじ(一人称=俺)は専門家ではないので、上記4つの詳細な説明は他の専門サイトにお任せしようと思うが、名前を見ただけでおおよその内容は想像がつくと思う。
その中でも「薬物治療」と「精神療法」は病院にかかり必要な処方を受けたり、的確なアドバイスがない限り自分だけでは困難なものだ。
また「休養」と「環境調整」についても、専門医からの指示やアドバイスがあるか次第で効果は大きく違ってくるだろう。
そういう意味で病院にかかるメリットは非常に大きいと感じる。
3.睡眠導入剤などの処方により、基本的な生活リズムを整え維持する補助を受けられる
3つ目に睡眠導入剤などの処方により、生活リズムを整え維持する為の補助を受けられる点だ。
これはうつ病の診断を受けた人に限らない。うつ病との診断は受けなかったが、初期症状に似た症状がある方やひきこもりで不眠に悩んでいる方などでも、処方をうけることは出来る。
前回の記事でも記載したが、うつ病やひきこもり状態の時というのは昼夜逆転などをはじめとして、生活リズムが狂いやすい。
それらは眠ろうと努力すればする程眠れなかったりと、非常にストレスを感じるものだったりする。
それらを補助して安定的な睡眠を確保しやすくしてくれる睡眠導入剤などの処方を受けられることはうつ病やひきこもりを治療、脱却するのに非常に有効だと感じる。
4.自立支援や精神障害認定といった経済的な支援を受けられる
うつ病やひきこもり状態になると、言わずもがな仕事を継続することが困難になるケースというのは少なくないと思う。
そうなると経済的な心配も増えてしまい、それが新たなストレスになる場合もあるだろう。
そういういった問題を避ける為の補助として、病院にかかり医師からの診断書などをもらうことで、行政が発行している自立支援医療補助といったものを受けられる。
自立支援医療補助は自治体によって負担割合が違うので、必要な方は一度自分の住む自治体に確認してみて欲しい。
自立支援医療補助の認定を受けることが出来れば、指定した医療機関での自己負担を1割(※自治体によって異なる)の負担ですむようになる為、継続的な治療が必要になるケースが多いうつ病の治療においては大きなメリットになる。
またうつ病の症状の程度によっては医師の診断によっては、精神障害者認定の申請も可能になるケースもある。
精神障害者認定は医師の診断書を添付して年金事務所などに申請を行うもので、その認定を受けることが出来ればその程度に応じた障害年金を受けらえるようになる。
自分の症状や医師の診断も含めて、必要な方は一度検討してみるとよいかもしれない。
まとめ
今回の記事ではうつ病やひきこもりを治す、脱却する為に病院を利用するメリットについて記載してきたが、いかがだっただろうか?
前述した具体例はほぼおやじの実体験によるものだ。
これを読んでいる方で病院にかかることに抵抗を感じている方や悩んでいる方がいたら、ぜひ一度気軽に病院にかかってみて欲しい。
ストレスの多い現代社会において、精神科や心療内科にかかることは恥ずかしいことや変なことでは決してない。
自分一人で長期間頑張って耐えてしまった為にうつ症状が重くなってしまった、そんなことにならない為にも早めに病院を利用してみることをお勧めする。
それでは次回の記事では、前回の記事で記載したうつ・ひきこもりを治す、脱却する為に重要なことのもう1つのテーマである「基本的な生活リズムを整え、維持すること」のメリットについて記載していこうと思う。
気になる方はぜひまた次回の記事も見に来てくれたらと思う。
それではまた次回の記事で。
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